ゴルフを始めたばかりの初心者にとって、打ちっぱなしはスイングを磨く絶好の場です。とくに、広い練習場で自分のペースでボールを打てるため、周囲の目を気にせずに練習に集中できます。しかし、ただボールを打つだけでは上達は難しいため、効果的な練習方法を知るのは重要です。本記事では、初心者が打ちっぱなしで効率よく練習するためのポイントを紹介します。

初心者は9番アイアンで練習

初心者が練習をする際は9番アイアンがおすすめです。ゴルフを始める際、初心者は短いクラブからの練習が推奨されています。14本ある中のクラブで最も短いのはサンドウェッジですが、サンドウェッジはロフト角が大きく、ボールを高く上げる力が強いため、前に飛ばす感覚をつかむのが難しいでしょう。
その点、9番アイアンは前に飛ぶ力と高く上がる力のバランスがよく、初心者がボールをつかまえやすいクラブです。中古ショップで1本購入するなら、9番アイアンが最適です。
練習するポイント

打ちっぱなしでの練習は、初心者がゴルフの基本を学ぶための重要なステップです。しかし、ただ闇雲に打つのではなく、いくつかのポイントを意識すると、より効果的にスキルを向上させられます。練習をするうえで目標を立てる、最初からフルスイングをしない、正しいスイングを身につけるなどを意識して練習するのが、ショットを安定させるカギです。ここからは練習する際のポイントについて詳しく解説します。
練習の目的を決めておく
ゴルフの練習を行う際には、まず明確な目的を設定するのが重要です。目的が定まらないまま練習を続けると、ただ惰性で打つだけになり、実際の上達にはつながりません。
・アイアンでのトップを改善したい
・ドライバーのスライスを直したい
・各クラブの飛距離を安定させたい
・狙った場所に正確に打てるようになりたい
・飛距離アップを目指して体の使い方を工夫したい
など、具体的な目標を持つのが大切です。
ラウンド中に思うようなショットが出なかった場合、練習場でその原因を分析し、改善策を見つけるのが次回のプレーにつながります。こうした目的意識を持つと、練習がより効果的になり、スキルが向上できます。明確な目標を持って練習に臨み、より充実したゴルフライフを楽しみましょう。

少しずつ振り幅を広げてく
初心者がゴルフを始める際、いきなりフルスイングでボールを打つのは非常に難しいため、段階的なスイングが推奨されます。まずは、時計の文字盤で言うところの8時から4時の振り幅で練習を始めることが重要です。この振り幅でスイングを繰り返すことで、基本的な動作を体に覚えさせ、スイングの安定性を高められます。
次に、スイングが安定してきたら、振り幅を9時から3時に広げ、さらに10時から2時へと段階的に移行していきます。このように振り幅を徐々に大きくすると、体の動きやクラブの扱いに慣れ、よりスムーズなスイングの実現が可能です。段階的な練習は、初心者が正しいフォームを身につけるための効果的な方法であり、上達への近道となるでしょう。
正確なインパクトの形を取得する
上級者と初心者のゴルフスイングを比較すると、最も顕著な違いはインパクトの瞬間に見られるクラブフェースの形状です。上級者は、インパクト時に左のお尻が見える状態を保ち、骨盤をしっかりと回転させることで、目標に向かってボールを力強く打ち出せます。このような体の使い方により、ボールに強い力が伝わり、飛距離や方向性が安定します。
一方、左のお尻が見えない初心者は、クラブフェースを横から当てるようなスイングになりがちで、これではボールに十分な力を伝えられていません。その結果、ショットの方向性が不安定になり、思うような飛距離を得られないケースが多い傾向です。したがって、初心者にとっては、ボールが真っすぐ飛ぶかどうかよりも、正しいインパクトの形を身につけるのが上達のカギとなります。正しいフォームを習得することで、スイング全体の質が向上し、ゴルフの楽しさを実感できるでしょう。
まとめ

初心者がゴルフの打ちっぱなしで効率よく練習するためには、まず明確な練習目的を設定するのが重要です。とくに9番アイアンを使用すると、ボールをつかまえやすく、正しいスイングを身につけるのに適しています。練習は段階的に振り幅を広げ、最初は8時から4時のスイングから始め、徐々に9時から3時、10時から2時へと移行します。また、インパクトの形を正確にすることが、ショットの安定性を高めるカギです。これらのポイントを意識しながら、楽しく練習を続けることで、上達への道が開けるでしょう。
